クソニート牧場の日記

37歳のクソニートが新たな道を模索しています

結婚式での珍エピソード

俺は未婚なので自分の結婚式には縁がないが、妹の結婚式や友達の結婚式に参列したことは多々ある

その中で普通未婚男性は体験できないことを2つしたことがある

それはブーケを受け取ったことと、バージンロードを歩いたことである



それは避けられない速度で



友人の結婚式での事

挙式が終わり、式場のテラスに移動して記念撮影となった

そこには長い幅広の階段があり、最前列に新郎新婦と親族が並び、その後ろに友人達が並ぶ

写真撮影はつつがなく終わり、その後ブーケトスをすることになった

最近は男性も参加できるブーケトスや、男性にだけブーケの代わりに小さいサッカーボールを投げることもあるが、この時は正真正銘女性だけのブーケトスである

写真撮影終わりに未婚女性だけ階段下に集まるように言われ、俺は写真撮影時の位置、階段中央より少し下くらいの位置にいた

何故だろう、この時からちょっと嫌な予感はしていたのである

新婦がブーケを投げる体勢に入る

本来なら後ろに山なりに投げ、新婦の2、3mほど後ろに立つ女性陣にそのブーケは手渡されるはずであった




しかし来たのである




もの凄いスピードでこっち(俺)に向かって




本来なら山なりの軌道をかくはずのブーケは、全くスピードを落とすことも、重力に引かれて落下軌道を取ることもなかった

俺の胸元に目掛けて、イチローのレーザービームと呼ばれる送球のような正確さで投げられたのである


飛んで来るブーケを見て、瞬時に頭に複数のことが浮かんでは消える


(強…………!)(速……)(避…………)(避けられない!!)(取るか!?)(男なのに?)



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まさにレイザーにボールを投げられたゴレイヌのような状態である



本当に速すぎて避けることも不可能

そして避けた所で俺の周りも男ばかりで、他に取るべき適当な人もいない

そして何より、ブーケを誰も取れずに地面に落とすというのは、結婚式においてとても縁起の悪い悲しい出来事な気がする




取るしかない!!




そう覚悟を決める

しかもこの時カメラを構えていたから、使えるのは片手だけである

そして投げられたブーケは俺の体のど真ん中、ミゾオチの辺りにぶつかった


それを慌てて左手で抱え込む


良かった!!なんとか受け止められた!!

周りからは拍手が巻き起こり、俺は司会に呼ばれた

「ブーケを撮った方は新郎新婦と記念撮影をお願いします」と言われて、男なのにブーケをもらって、ノコノコと記念撮影まですることになったのである……



バージンロードを歩く



妹の結婚式、既に父が他界していたので、バージンロードを父親代わりに俺が歩くことになった

自分の結婚式で歩いたことはないのに、父親のポジションで歩くことになるとは……

これは飛び級なのか、はたまた二階級特進なのであろうか


てっきり何度もバージンロードを歩く練習をするかと思いきや、本場30分前にウェディングプランナーの女性と廊下で軽く練習しただけであった

バージンロードは1歩1歩歩くイメージだったので、そのように動いてみたが、「もっと普通に歩いていいです」とウェディングプランナーに言われる

そして最後は組んでいた腕を外し、妹の手を取り、新郎に妹の手を手渡すという流れらしい


そしていよいよ本番である


先に新郎が教会に入り、俺と妹と母で扉の前で待つ

これから挙式だというのに、全く式と関係のないバカ話をしてゲラゲラ笑っていた

今になって思うと、扉近くの席の人にはその笑い声が聞こえていたのではないかと心配になる

緊張感のない一家である


そして扉が開かれる



俺は今でもこの瞬間を忘れない



さっきまでバカ笑いしていた俺たち3人が、扉が開いた瞬間スっと真顔になったのである


人間こうも変われるものなのかと、ちょっと人間というものが信用出来なくなるレベルである



そして母が妹のベールダウンをし、俺と妹は腕を組んで歩き出す

プランナーの人から普通に歩くように言われていたが、普通に歩くと「ちょっと!!速い!!」と妹から小声で叱責が飛ぶ

自分としてはその後ちょっとペースダウンしたのだが、バージンロードを歩いている間に計3回も叱責される事態となった

今更だが、やはり妹本人との練習は必要だったのではないかと思う


そして新郎の元に辿り着き、俺が妹の手を取る瞬間がやってきた



本来なら父から新郎へと娘を託す、盛り上がりや感動が最高潮になる瞬間のひとつである



ところが




妹は全く見向きもせずに、新郎の元へ向かってしまった




結果、妹の手を取ろうと出した俺の右手は空に投げ出されたまま、その格好でしばし固まる羽目になった

こうして俺は




ヤクザの仁義を切るポーズで2人を見送ったのである

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高速ハイハイで駆け抜けろ

俺の友達夫婦に2歳半の男の子がいる

この子は俺の交友関係の中で1番年長の子供なのだが、その子を見ていると本当に子供の成長というのは早いものだな〜と微笑ましくなる

今回はその子とのお話



抱っこをしたくない



俺の中で乳幼児に対して絶対的なルールがある

それは、首がすわるまでは絶対に抱っこしないというものである

人間というものは進化の過程で頭が大きくなり過ぎて、他の生物の子供と比べると非常に未成熟な状態で産まれてくる


こんな危険なものを扱って、何かあったらことである


乳幼児の取り扱いは本来危険物に分類すべきなのだ

危険物取扱者も甲と乙にプラスしてを作るべきなのである

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(写真はネットで拾った首のすわってない赤ちゃんの写真。これに対応出来るのはお母さんかアメリカの特殊部隊だけである)


という訳で生まれてから半年くらいは遠巻きに眺めたり、たまにほっぺをツンツンするくらいであった



さっそく嫌われる



首もすわり離乳食も食べられるようになった生後半年以降から、徐々に抱っこしたり遊んだりするようになっていった

だんだんこっちに慣れてきていたのだが、ある時友人に子供用のオヤツを食べさせてくれと言われた

そのオヤツはハッピーターンのような形で、味は薄いというかほぼなかった



なぜ味を知っているかというと、子供にあげるフリをして目の前で貪り食ったからである



いや〜、泣かれたね〜!!


めちゃめちゃ泣かれた!!



という訳でせっかく築き上げた友好関係も、「オヤツ泥棒」という烙印を子供に押されてパーになってしまった


ひとつの行動が人間関係を台無しにすることがあるので、皆さんもこのブログを見て他山の石として頂きたい



関係を取り戻す



そんなこんなで嫌われてしまったのだが、1ヶ月もするとほとぼりも冷め、また少し俺に心を開いてくれるようになってきた

この間実は毎週のように会って遊んでいたのだが、最初のうちは本当に心を閉ざされていて困った


どれくらい嫌われていたかというと、近付くと泣かれるレベルであった


これには俺もさすがに反省して、機嫌を取りなんとか関係をやり直せることが出来た


しかし考えてみると大人にとっての1ヶ月はあっという間だが、子供にとっての1ヶ月というのはかなり長かったのではないだろうか?

人生の体感速度を表したジャネーの法則というものがある

子供の時の1年は長いが、大人になると短く感じるというのを心理学的に表したものである

例えば50歳の人の1年はそれまでの人生の50分の1だが、10歳の子供の1年はそれまでの人生の10分の1である

これに当てはめて考えると、10ヶ月の子供に1ヶ月感嫌われたというのは、彼が俺と同じ37歳だったら、4年弱もの間嫌われていたということである

いやはや、彼が本当に子供で良かったと思った瞬間であった



高速ハイハイ



そんなこんなでマイナスをようやくゼロに戻せた彼との関係であったが、それをようやくプラスに出来る瞬間がやってきた

それは有料のベビールームで遊んでいた時のことである

その子はハイハイをかなり上手に出来るようになり、割と広いベビールームを楽しそうに動き回っていた

それを見てその子のお母さんも「上手に出来るようになったね〜」と褒めている


それを見て




負けられない




俺の心に火がついた




ハイハイなんぞ、こちとらとうの昔にやりつくしているのである




大人のハイハイ見せたる!!




そう思った俺は「うああああああっっっっ!!」っと奇声を発しながらハイハイをして、ハイハイするその子をごぼう抜きにした


そのハイハイの早いこと早いこと


全盛期のミハイルシューマッハもかくやというスピードであった


ぶっちぎりで抜き去り振り返ると、そこには何が面白かったのかわからないが、満面の笑みで喜ぶ子供の姿が!!



お母さんも笑ってた!!お父さんも笑ってた!!

みんなが笑顔になれた瞬間であった



子供の成長は早い



高速ハイハイで子供の機嫌を取れたことに気を良くした俺は、再びその技を披露するチャンスを待ち望んでいた

しかし、大人が本気でハイハイする為にはそれなりの広さが必要である

俺の家や友達の家ではちょっと狭かったので、なかなかそのチャンスは訪れなかった


2ヶ月後、ようやくそのチャンスは巡ってきた


その子と母親と俺とで、別の友達夫婦の家に遊びに行ったのだ

そこの家のご夫婦に数ヶ月前に子供が生まれて、その子を見に行ったのである

生後数ヶ月だったのでまだハイハイしたりは出来ないが、いつその時が来てもいいように広いスペースに柔らかいマットが敷き詰めてある




俺にとってもその時が来たようである




さすがに人の家にお邪魔していきなり高速ハイハイをかますのは礼儀違反になるので、2ヶ月前の話を友達夫婦にも説明したりする

友達夫婦も笑ってその話を聞いてくれ、それではその高速ハイハイをやろうかという話になった

子供は広いスペースとマットに気を良くし、あちこちにハイハイして動き回っている




今だ!!




立っている状態から素早くハイハイの体勢に移行し、高速ハイハイでその子を抜き去る


俺は振り返り笑みを浮かべながら、その子が憧憬の眼差しで俺を見つめるのを待った



しかし、その子の目に浮かんだのは驚愕の表情であった!!



その目からはありありと



「この人は大人なのに、なんでハイハイをしているんだろう?」



という困惑が見て取れた



……子供の成長は早い



たった2ヶ月の間に、「普通大人はハイハイをしない」という社会常識を身につけていたようだ



かくして、子供の成長についていけない、社会常識のない人間は俺一人となったのである

ブスと野獣

俺はディズニー作品が好きなのだが、今回はブログのタイトルからもわかる通り(?)美女と野獣の話をしようと思う

ご存知の方も多いと思うが、美女と野獣は野獣に変えられた王子が美女(ベル)との真実の愛に目覚め、野獣は王子に戻り2人が結ばれて終わるラブストーリーである



あらすじ



そもそも野獣に変えられた経緯であるが、まだ人間だった王子の元に老婆が現れ、1晩泊めて欲しいと頼み込むが、王子は老婆の醜さにそれを拒む

怒った老婆は正体を表し美しい魔女の姿になり、「お前は老婆の姿を嘲笑ったが、自分が野獣の姿になり反省するがいい。その姿でもお前が真実の愛を見つけられれば、元の姿に戻してやろう」

というのが物語のあらすじである



個人的にはここからツッコミどころ満載である



そもそも1晩の宿を頼みに行くのに城に行く馬鹿がどこにいるのか?

現代でいえば「どうか今晩泊めてもらえないでしょうか?」と



皇居や首相官邸に行くようなものである



泊めてもらうどころか投獄されても文句は言えない

このあらすじの部分は、醜い見た目の老婆を王子が冷たくあしらったということを強調したいのだろうが、むしろ王子に謁見出来ているのでかなり丁寧な対応なのではないだろうか?


だって俺が汚いパーカーで出向いても



天皇陛下安倍総理に謁見出来るとはとても思えないのだから



教訓にならない



まああらすじの部分は目をつぶろう

ここは「見た目で判断する王子が、その事によって罰を受けた」ということが大事なのだ

もし編集さんでもいれば「先生、ちょっとここご都合主義過ぎませんか?」と言われそうだが、編集さんのいない時代のお話だからしょうがない



それよりも、もっと物語として致命的な矛盾美女と野獣にはあるのだ


考えてみて欲しい、美女と野獣において伝えたいテーマや童話としての教訓とは何か


それは「見た目で判断せず、相手の心を見なさい」


ということのはずだ



なら美女とくっ付いてどうする!?




くっ付くならブスとくっ付けよ!!




「ブスと野獣」じゃないと物語としておかしいだろうが!!



「見た目が悪い相手を愛する」という、物語の根幹となる試練を乗り越えているのは、明らかに野獣を愛した美女の方なのである

本来試練を与えられたはずの野獣は、なんら試練を乗り越えていないのだ



やっぱりブスだった



これは前々からかなり気になっていたのだが、今回ブログを書くにあたってひとつ気になる点があった


原作はどうなんだろう?


そしてWikipediaの原作のページを見ていると、こう書いてあるのを見つけた



「ラ・ベル(フランス語で「美女」という意味の一般名詞)」と呼ばれている心の清い末娘が


なんと!!



ベルという名前は美女という意味だったのか!!


これなら美女と野獣は言い換えればベルと野獣



美女かどうかは一旦保留である



続けてWikipediaを読んでみるが、ベルの容姿に関する記述は意外なことになかった

ベルは果たして美女なのか否か?わからないので考察することにした

ヒントとなるのは「心の清い末娘」と、容姿に関する記述がないことである




皆さん考えてみて欲しい




「あ〜〜、彼女欲しいな〜」と言っていたら、女友達が自分の友達を紹介してくれるという


「どんな子なの?」と聞いたら



「凄くいい子だよ」



と言われた時



または、自分の男友達に彼女が出来たと聞いて、写真を見せてもらって



「凄い優しそうだね」



と自分が言う時



これらの場合、たいていはブスである



ベルに関して容姿の記述がない


そしてやたらアピールされる「心の清さ」




そう、つまりベルは


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付けた名前と本人が一致しないことはよくあることである


正しい行いをして欲しくて「正(ただし)」と名付けたのに、非行を繰り返してしまう少年がいるように


ベル(美女)と名付けられたのにブスな女性がいてもなんら不思議はないのである


そしてベルがブスだったなら、物語はなんの破綻もしていないことになる



童話が現実を教えてくれる



今回やたら女性の容姿を揶揄する内容になってしまったが許して頂きたい



俺だって「優しそうだね」とよく言われる側の人間なのだから……



人間顔じゃないとかなんとか言っても、ディズニー作品だって主人公達は美男美女ばかりである


童話というものは現実の教訓になることを教えてくれるものだ


美女と野獣という物語は、原作者が女性だが



最後に野獣がハンサムな王子になるあたり、世の中顔であるということを強く教えてくれているのである

パンツももってけこの野郎

俺は富士山には過去5回ほど登っているのだが、今回は富士山に登れなかった話

最初に富士山に登った時は友人達と車で五合目まで行き、早朝から登り夕方に降りてくるいわゆる弾丸登山だった

2回目は夕方横浜の自宅からママチャリで五合目まで行き、早朝から登山して15時くらいに五合目まで戻り、そのままチャリで横浜に戻るという、あえて言うならレーザービーム登山であった

そして今回の話は3回目の富士登山に挑戦した時の話である




ズルせず山を登りたい




過去2回富士登頂を成功させていた俺だったが、全くもって気に食わないことがひとつあった

それは富士山を5合目から登っているということである

5合目ということは、山頂の標高の半分の高さである



………本来の山の標高の半分を車で登る



これがズルと言わないでなんなのだろうか?


俺は考えた、山を1合目から登りたい、いやむしろあるならば0合目から登りたい

そうだ海だ!!海ならば海抜0なんだからそれより低い陸地はないのである

よし、海のある小田原から登ろう




横浜から小田原、そして5合目へ




横浜の自宅から小田原までは40km強

容量70リットルの大きいリュックに荷物を詰め込み、2日かけて歩いていく


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(写真は70リットルのリュックのイメージ)




この距離なら健脚の人なら一日で歩ける距離ではあるが



無茶な計画に見えて意外と無理な行動をしないのが俺の特徴である



ちなみに小田原まで歩いたことも初めてではなかったので、特に感慨はなかった

中間の相模川で1泊キャンプし、途中警察に職質されたりもしたが、概ね順調に小田原にたどり着く

小田原でまたキャンプ泊して、翌日の早朝から富士山5合目のひとつである須走口を目指す

自宅から小田原に来るのに比べたら、小田原から須走口まではそれほど距離はない



と思っていた



しかし早朝から出発したのに、10時間以上たっても着かない

辺りは薄暗くなってきて、しまいには小雨まで降ってきた

その当時は地図アプリやGoogleマップで距離計算なんていう便利なものはなかったので、小田原から須走口まで地図で見て、およそ6時間ほどで着くのではないかと思っていた

しかし今Googleマップで調べてみると、42kmあり、平坦な道でも歩いて10時間かかる距離であった



無茶な計画に見えて実は杜撰な計画なのが俺の特徴である



そんなこんなでボロボロになりながらようやく夜8時くらいに5合目須走口付近にたどり着く

この日は途中で休憩を挟みながら12時間近く歩いていたと思う

さすがに翌日富士山に登るのは体力的に辛いなと思っていると、近くに大きめの風呂屋を見つけた

明日はここで一日ゆっくりして、明後日に富士山を登ることにした




英気を養う




翌日10時の開店を待って風呂屋に入る

70リットルの大型リュックは邪魔になるので、風呂屋の近くの道の端に置いておいた

湯船に浸かると3日間の疲労が洗われるようである

しかもここは無料で使えるマッサージチェアがあり、揉み返しが起こってちょっと痛くなるくらいマッサージをしながら一日を満喫していた

そして夜の7時にまたキャンプをする為に風呂屋を後にする

さて俺のリュックを回収するかと思ってリュックを置いた場所に戻るとリュックがない

外はだいぶ暗くなっていたので、はて置いた場所を間違えたかと思って周囲をウロウロしていると




道に俺のパンツが散乱しているではないか!!





……どういうことだ!!何故道に俺のパンツが6枚ほど落ちているのだ!!



まさか、リュックを盗まれたのか?



俺のリュックはもう4.5年は使っているもので、ボロボロで底には小さい穴が開いているような代物である

中身ももちろん貴重品は持って行っていたので、着替えと使用済みの下着、あとは富士登山で使うちょっとした防寒着とカッパや寝袋くらいで、盗む価値のあるようなものはまるでない



しかし、その油断が死を招いたのである




まさかそんなもん盗む奴がいたとは……



ってか盗むなら全部持ってけよ!!




中身を厳選した挙句いらないパンツを道にバラまくな!!




こうして防寒着やカッパを盗まれた俺は富士登山を断念せざるをえなかった

また結構薄着で風呂屋に行ってしまった上に寝袋もなかった為、始発の電車が動くまで寒さと戦いながら駅まで歩き続けたのである……

10月に厄除け大師に行った話

「最近あまりにもツイてないから、厄除けのお参りに行きたい」

そう話す友人に、佐野厄よけ大師に一緒に行かないかと誘われた

ウチは横浜なので、栃木県にある佐野厄よけ大師はかなり遠い

割と近い川崎大師とか寒川神社でもいいんじゃないかと思ったが



「そんじょそこらの厄除けじゃダメなんだ!!有名な所じゃないと!!」



と必死に語る友人



「わかったよ友人!友人のツイてなさが『言葉』ではなく『』で理解できた!」



という訳ではるばる佐野厄よけ大師に向かうことになった



佐野厄よけ大師に着く



車で高速を使い移動し、佐野厄よけ大師周辺に着く

正月なら初詣客でごった返すのだろうが、辺りには車も全然走っていなくスカスカである

それでもかなり広い駐車場があちこちにあり、人気の高さがうかがえ、その厄の落としっぷりに期待が高まる

友人「調べたら佐野厄よけ大師は駐車場無料らしい。空いてるし本堂の近くに車停めたいね」と話していると、まだ本堂からはかなり遠い所で警備員に駐車場に誘導された

本当はもっと近い所に停めたかったが、意外に駐車してる人が多いのか?しぶしぶ車を停める

駐車して本堂に向かおうとすると友人がある事に気付いた



友人「あっ!!この駐車場有料だ!!」



すぐ後にわかったのだが、佐野厄よけ大師の無料駐車場は確かにあるのだがかなり小さく、その無料駐車場の周りに民間の広い有料駐車場がたくさんあるのである

初詣など人が混み合う時期は無料駐車場はすぐ埋まってしまうので、こちらの有料駐車場を使えて便利なのだろう



しかし、今は10月である



先ほどの警備員は、無料駐車場があるのに有料駐車場へと余所者を誘う刺客だったのだ!!



友人「本堂から近い無料駐車場があるのに、本堂から遠い有料駐車場に停めちまった。ツイてねぇ〜〜〜」


さすが最近あまりにもツイてないという友人である


そのツイてなさの一端を垣間見てしまった気がした



本堂へ



気を取り直して本堂に向かう

佐野厄よけ大師の敷地内に入るが、イマイチ本堂らしきものが見当たらない

本堂はどこだ?と思っていると、あることに気付く


「ん?これが本堂?」


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佐野厄除け大師




小さい……



正直小さい



もちろん地元のお寺や神社よりかは大きいが、これがあの有名な佐野厄よけ大師?



イメージとしては、川崎大師

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川崎大師




や、横浜で有名な總持寺

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總持寺





と同じかむしろ大きいイメージがあったのである


初詣の参拝客が多い時期の佐野厄よけ大師と川崎大師を比べてみよう


佐野厄よけ大師

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混雑時の佐野厄除け大師



川崎大師

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混雑時の川崎大師




う〜〜〜ん、やはり規模にかなり差がある



「正直、これだったら栃木まで来なくてもよかったのでは?」



と思いそうになるのをグッと堪える



本堂のデカさが御利益のデカさとは限らない




そう自分に必死に言い聞かせる


じゃないとここまで来た苦労はなんだったんだよ



参拝を終える



そんなことが頭をよぎりつつも参拝をする

念入りに手を合わせる友人

これで厄が落ちて彼のツキが戻って欲しいものである(プライバシーに関わる為具体的には伏せるが、彼はその年本当に大変だったのだ)



さて参拝も終わって帰ろうかという時に、友人がお守りを買いたいと言い出した

お守り等が売っている所に見に行くと、色々な種類のお守りや、値段も高いが御利益もありそうな厄除けの御札等があった

友人は奮発してその御札を買うことにし、帰途に着くことになった



帰りの車の中でその御札を見てみる

御札といっても紙1枚のものではなく、冊子状になってお経が書いてある重厚なもので、大変ありがたいオーラを放っている

その御札のお経を眺める友人

すると御札の最後にこう書いてあるのを見つけた



この御札は今年1年あなたを厄災から護ってくれます



年の瀬になったら今年1年の無事を感謝し、厄除け大師に御返納下さい



残り少ない今年いっぱいしか御利益がない上に、返納しろとまで書いてある……




「今年あと2ヶ月ちょっとなのに、また栃木まで来なくちゃいけないのかよ!!ツイてねぇ〜〜〜!!」


こうして友人の悲痛な叫びで厄除けの旅は終わったのである

パイロットになろう!というゲーム

フライトシュミレーターというジャンルのゲームがあって、その中でも骨太なマニア好みのゲームがこの「パイロットになろう!」なのである


俺がやったのはPS(1)のだが、PS2でも続編が出ていたと思う


フライトシュミレーターというのは要するに飛行機を操縦するゲームである


飛行機を操縦するゲームだと圧倒的に有名な「エースコンバット」というゲームがあるが、これは正確にはフライトシューティングゲームらしい


フライトシューティングとフライトシュミレーター、何が違うのかというと、シューティングは敵を撃って楽しむのに対し、シュミレーターは飛行機の操縦そのものにゲーム性がある


ちょっと前置きが長くなったが、この「パイロットになろう!」というゲーム、やることは完全に





教習所



なのである


エースコンバットのミッションが空の上からスタートして空の上で終わるのに対し


パイロットになろう!は



滑走路に侵入する所から始まる


しかも面倒臭いことに、先に滑走路にいる飛行機が飛ぶのを待ち、離陸許可をもらってから飛ぶのである


ゲームのステージが始まってから、滑走路に侵入し、飛ぶまでにかかる時間



3分もかかるのである



全てのステージではないとはいえ、これをかなりの回数やらされる時点でいかにマニア向けの骨太なゲームかわかるだろう



だって飛行機のゲームなのに飛ばない時間が3分もあるんだから(笑)



そして当然ゲームの難度も非常に高い


エースコンバットだったらなんなく行える上昇下降ですら、スピードが早くなり過ぎたり、失速(飛行機の揚力がなくなり真下に落ち出すこと)したりと、なかなか思うようにいかない


そんな中でも地獄の難しさだったのが着陸である


何度やっても上手く着陸出来ず、地面に激突して爆発を繰り返していたが、たまたま1度ラッキーで着陸出来てしまい、次の教習へと進んでしまった


しかし次の教習でも別の課題を終えた後に着陸しなければならず、これが後に大変な事態を引き起こすのだが




さて、このゲームは飛行機の教習なので、指導教官がいるのだが、それがこの人


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教官





この人


とにかく怖い


教習中ちょっとでもヘマしようものなら




何をやっている!!




やる気はあるのか!!




教習は中止だ!!




と、怒られる怒られる





銀河万丈ボイスで怒られる





しかし、教習をクリア出来ると熱い声で




よくやった!!




素晴らしい!!




言うことなしだ!!




等とと褒めてくれるので、その飴と鞭の効果により次第に好きになっていく



ブラック企業やカルト宗教のテクニックを煮詰めたような男なのである




さて、難しい教習もなんとか乗り越え、いよいよ最終試験



教官も「今まで学んだことを出し切れば大丈夫だ!!」と檄を飛ばしてくれる



この教官ともこれでお別れかと思うと胸が熱くなってくる



そして離陸し最終試験を受けていると、突然不穏な無線が入る





基地がテロリストの戦闘機に襲われている!!」



そう、最後のミッションは、襲い来るテロリストとの戦いなのだった!!

(話の都合上端折ったが、教習には戦闘訓練もあったのである)





襲い来るテロリスト共をバッタバッタと薙ぎ落とす



ハッキリと言っておこう



離陸と着陸のない空戦において、俺の右に出る者はいないのだ


そんなこんなで敵を全て倒し、このゲームもいよいよフィナーレである


空戦で敵を圧倒しながらも、俺は途中から悪い予感が拭えなかった 


「頼む!!このまま気持ち良く終わらせてくれ!!」


そう祈る俺に教官の優しい声が届く




「基地を守ってくれてありがとう……もう私が教えることは何も無い!!お前は英雄だ!!






さあ!!基地に戻るぞ!!英雄のご帰還だ!!





着陸体制に入れ!!




最後の最後に1番苦手な着陸……



もうオチもバレバレだと思うが



英雄は自分が守った基地に激突爆発してご帰還したのである

老人虐待ダメ絶対

俺は2020年1月現在、体重120kgのクソデブである

家族や母方の親族も軒並み太っていてエリートデブ一家なのだが、おばあゃんは昔はかなり太っていたが、晩年はさすがに痩せて普通の体型になっていた

今回は俺と母と妹とおばあゃんで寿司屋に行った時の話



回転寿司とはいえちょっと高級なお店に行ったデブ一家

次々と寿司を平らげ、皿の山を築いていく

おばあゃんも当時80代だったが、寿司は飲み物とでもいうようなペースであっという間に5皿を平らげた


この当時おばあゃんは既に認知症(いわゆる痴呆・ボケ)で、認知症の人というのは食べるのが早かったりするし、目の前に出されると延々と食べてしまう


年寄りに5皿はもう充分な量である


おばあゃんには寿司は終わりにしてもらって、口淋しいだろうと思ってガリをたまにお皿に入れて食べてもらうことにした



そして寿司を食べ続けるおばあゃん以外のデブ3人





ガリを食べるおばあゃん







寿司を食べるデブ3人








ガリを食べるおばあゃん










寿司を食べるデブ3人










ガリを食べるおばあゃん




ここで俺はある事に気付いた




これって周りの人から見ると





「あのおばあゃん寿司屋に来てるのに、ガリしか食べさせてもらってないんじゃないの?」



と見えるんじゃないだろうか?



寿司を食べるデブ3人普通体型のおばあゃん


また認知症のおばあちゃんのガリを食べる速度がハンパないのだ


目の前の皿にガリを置かれると、一瞬にしてガリを食べ尽くしてしまう



明らかに食べさせてもらってない人の食べ方なのだ



俺は良かれと思っておばあゃんの皿が空くと「はいおばあゃんガリ」とガリを入れていたのだが



周りの人から見るとおばあゃんにガリしか与えていない虐待野郎である


その事実に気付いた俺たちは急に恥ずかしくなり、そそくさと店を出たのであった……