クソニート牧場の日記

37歳のクソニートが新たな道を模索しています

10月に厄除け大師に行った話

「最近あまりにもツイてないから、厄除けのお参りに行きたい」

そう話す友人に、佐野厄よけ大師に一緒に行かないかと誘われた

ウチは横浜なので、栃木県にある佐野厄よけ大師はかなり遠い

割と近い川崎大師とか寒川神社でもいいんじゃないかと思ったが



「そんじょそこらの厄除けじゃダメなんだ!!有名な所じゃないと!!」



と必死に語る友人



「わかったよ友人!友人のツイてなさが『言葉』ではなく『』で理解できた!」



という訳ではるばる佐野厄よけ大師に向かうことになった



佐野厄よけ大師に着く



車で高速を使い移動し、佐野厄よけ大師周辺に着く

正月なら初詣客でごった返すのだろうが、辺りには車も全然走っていなくスカスカである

それでもかなり広い駐車場があちこちにあり、人気の高さがうかがえ、その厄の落としっぷりに期待が高まる

友人「調べたら佐野厄よけ大師は駐車場無料らしい。空いてるし本堂の近くに車停めたいね」と話していると、まだ本堂からはかなり遠い所で警備員に駐車場に誘導された

本当はもっと近い所に停めたかったが、意外に駐車してる人が多いのか?しぶしぶ車を停める

駐車して本堂に向かおうとすると友人がある事に気付いた



友人「あっ!!この駐車場有料だ!!」



すぐ後にわかったのだが、佐野厄よけ大師の無料駐車場は確かにあるのだがかなり小さく、その無料駐車場の周りに民間の広い有料駐車場がたくさんあるのである

初詣など人が混み合う時期は無料駐車場はすぐ埋まってしまうので、こちらの有料駐車場を使えて便利なのだろう



しかし、今は10月である



先ほどの警備員は、無料駐車場があるのに有料駐車場へと余所者を誘う刺客だったのだ!!



友人「本堂から近い無料駐車場があるのに、本堂から遠い有料駐車場に停めちまった。ツイてねぇ〜〜〜」


さすが最近あまりにもツイてないという友人である


そのツイてなさの一端を垣間見てしまった気がした



本堂へ



気を取り直して本堂に向かう

佐野厄よけ大師の敷地内に入るが、イマイチ本堂らしきものが見当たらない

本堂はどこだ?と思っていると、あることに気付く


「ん?これが本堂?」


f:id:kusoneetbokujyo:20200114081612j:plain
佐野厄除け大師




小さい……



正直小さい



もちろん地元のお寺や神社よりかは大きいが、これがあの有名な佐野厄よけ大師?



イメージとしては、川崎大師

f:id:kusoneetbokujyo:20200114081623j:plain
川崎大師




や、横浜で有名な總持寺

f:id:kusoneetbokujyo:20200114081621j:plain
總持寺





と同じかむしろ大きいイメージがあったのである


初詣の参拝客が多い時期の佐野厄よけ大師と川崎大師を比べてみよう


佐野厄よけ大師

f:id:kusoneetbokujyo:20200114081618j:plain
混雑時の佐野厄除け大師



川崎大師

f:id:kusoneetbokujyo:20200114081616j:plain
混雑時の川崎大師




う〜〜〜ん、やはり規模にかなり差がある



「正直、これだったら栃木まで来なくてもよかったのでは?」



と思いそうになるのをグッと堪える



本堂のデカさが御利益のデカさとは限らない




そう自分に必死に言い聞かせる


じゃないとここまで来た苦労はなんだったんだよ



参拝を終える



そんなことが頭をよぎりつつも参拝をする

念入りに手を合わせる友人

これで厄が落ちて彼のツキが戻って欲しいものである(プライバシーに関わる為具体的には伏せるが、彼はその年本当に大変だったのだ)



さて参拝も終わって帰ろうかという時に、友人がお守りを買いたいと言い出した

お守り等が売っている所に見に行くと、色々な種類のお守りや、値段も高いが御利益もありそうな厄除けの御札等があった

友人は奮発してその御札を買うことにし、帰途に着くことになった



帰りの車の中でその御札を見てみる

御札といっても紙1枚のものではなく、冊子状になってお経が書いてある重厚なもので、大変ありがたいオーラを放っている

その御札のお経を眺める友人

すると御札の最後にこう書いてあるのを見つけた



この御札は今年1年あなたを厄災から護ってくれます



年の瀬になったら今年1年の無事を感謝し、厄除け大師に御返納下さい



残り少ない今年いっぱいしか御利益がない上に、返納しろとまで書いてある……




「今年あと2ヶ月ちょっとなのに、また栃木まで来なくちゃいけないのかよ!!ツイてねぇ〜〜〜!!」


こうして友人の悲痛な叫びで厄除けの旅は終わったのである